「にこりホッと」とは、利用者さんのプラス面にスポットを当て、それを「ちょっとほっこりする話」として捉えてイラスト&ミニコメントで紹介する陽独特の職員日誌のことです。高齢者や障がいのある人たちをお預かりする福祉施設では、万が一の事故を未然に防ぐためにも、危なかった事例を「ヒヤリハット」として報告するのが一般的です。もちろんこれはとても大切な事なのですが、「ヒヤリハット」ばかり書いていると、利用者に対してどうしても「あれは危ないからダメ」「これも危ないからやめてもらおう」と行動を規制する方向ばかりに目がいきがちです。

ただでさえ自己肯定感をもてない障がいのある人にとって、それは気持ちのいいことではないでしょう。理想的な利用者支援の基本が「その人に寄り添うこと」であるならば、(よほどの問題行動でない限り)少しくらい羽目を外しても、陽では思い切り自分を表現する場であってほしいと私たちは思います。皆さんにとって陽がそんな空間になった時、秘められていた個性が発揮され、大きな成長につながるのではないでしょうか。

私たちは、障がいのある人たち独特のユニークな個性が大好きです。施設の中で繰り広げられるちょっとしたエピソードの数々ですが、たくさんの人たちにも知っていただけることを願っています。伊東ぢゅんこさんの素敵なイラストとセットで、これから定期的に「にこりホッと」を発表していきますね。このブログや、Facebook、Instagramなどでも連載していきますので、お楽しみに。皆さんの「いいね!」の積み重ねが、利用者さんたちの自信につながります。ぜひともたくさんの「いいね!」をお願いします。